【リンパ浮腫 暮らしのなかに運動を】ヨガとエクササイズやってます

リンパ浮腫と日常生活 運動

こんにちは。
ソトボウと申します。

がん治療後20年たった頃、脚のリンパ浮腫になりました。
その後5年間、いろいろ治療してきました。

今は、リンパ浮腫とうまくつきあっています。

きょうは、日常生活での運動についてのお話です。

リンパ浮腫治療の運動療法について、ではありません。
ふだんしている運動やスポーツについて、です。

リンパ浮腫だけれど、ふだん運動をしてもいいの?
リンパ浮腫だけれど、スポーツしてみたい。

このようにお考えの人の参考になれば、嬉しいです。

*経験からのお話ですので主に脚のリンパ浮腫についてのお話です
*運動やスポーツの可否や種類は個々のリンパ浮腫の症状によって違います
*記事はあくまで参考としてお読みください
*運動やスポーツを始めるときは必ずリンパ浮腫専門医にご相談ください

リンパ浮腫 運動やスポーツしてもいいんです

リンパ浮腫でも運動やスポーツはできます。

ただし、リンパ浮腫の治療を受け、セルフケアができている場合、だと思います。

まず、運動療法と日常の運動の違いからみてみましょう。

運動療法と日常の運動の違い

治療としての運動療法

リンパ浮腫の治療には、大きくわけて以下の2つがあります。

  • 保存的治療
  • 外科手術

この2つを、それぞれひとことでいうと、下記のとおりです。

保存的治療は、ドレナージや圧迫で浮腫(腫れているところ)を軽くしていく。

外科手術は、皮膚にメスを入れて直接リンパ管や浮腫の障害を治療する。

今回は外科手術については、ふれません。

保存的治療は、「複合的理学療法」ということもあります。

そして、保存治療には次の4つがあります。

1)用手的リンパドレナージ(MLD)
2)圧迫療法(弾性スリーブ・ストッキング・弾性包帯)
3)圧迫下の運動療法
4)スキンケア

引用:一般社団法人 日本リンパ浮腫学会

さらに、上記の4つをひとつの文章にまとめた記述がありました。

リンパドレナージで細くして、それを圧迫して維持し、さらに圧迫下で運動してマッサージ効果を期待し、さらに蜂窩織炎などの予防にスキンケアをするということです。

引用:一般社団法人 日本リンパ浮腫学会

医療用弾性ストッキングやスリーブをつけた状態や医療用弾性包帯を巻いた状態で、リンパの流れをうながす運動をする。
医師やセラピストが指導する。

これが、圧迫下の運動療法で、治療としての運動、ということです。

4つの保存治療のうち、ドレナージとスキンケアについては、以下の記事でも紹介しています。

ご参考までに。

»リンパ浮腫 ドレナージ治療をご紹介

»【リンパ浮腫 スキンケア】

日常的な運動やスポーツ

ふだんの運動やスポーツ、むしろするべきです。

リンパ浮腫と運動について、調べてみました。

  • 運動に制限はないが注意は必要
  • 脚や腕を動かすことでリンパ液の流れが活発になる
  • 浮腫を軽くするためには運動やエクササイズが大切
  • 強い運動ではなく毎日できる軽い運動をする

ふだんの運動やスポーツはした方がよい、とわかりました。

ただし、医療用弾性ストッキング・スリーブは必ずつけて運動する。

リンパ浮腫の人は、日常的に運動はすすんでやったほうがいいのですが。
なにも考えずになんでもやればいい、というものではありません。

なんで弾性ストッキングやスリーブをつけるの?

リンパ液は、自分の力で流れるのではなく筋肉の動きに助けられて、活発に流れます。

運動すると、筋肉ポンプがリンパ管をおしたりひいたりして、リンパ液を流すのです。

筋肉のポンプ作用によるリンパ系促進の効果は、弾性着衣で圧迫した状態で行うとより効果が増すといわれています。

弾性着衣を装着することで、しっかりと壁をつくり、筋肉の運動に伴って、高い動作圧・静止圧が生じるため高い効果が得られやすいといわれています。

引用:亀田総合病院 亀田医療ポータルサイト

弾性ストッキングや弾性スリーブをつけないまま運動するとどうなるのでしょうか。

運動することで、リンパ液が活発に流れて増える

弾性着衣での圧力がないため、増えたリンパ液がうまく流れない

リンパ液がたまって、かえって腫れがひどくなることがある

これでは、せっかくの運動が逆効果ですね。

運動をしているのにリンパ浮腫に効果がないみたい。
かえって腫れてしまう。

と、いう人は、弾性ストッキングやスリーブの圧力が合っていないのかもしれません。

疑問に思ったら、すぐにリンパ浮腫専門医やセラピストに相談することを、お勧めします。

くりかえしになりますが。

リンパ浮腫の人が、日常生活で運動やスポーツをするときは、自分に合った圧力の医療用ストッキングやスリーブをつけましょう。つけたほうが効果あります。

例外あり→水泳や水中歩行など水のなかで運動するとき

お勧めの運動とスポーツ

医療情報を調べてみると、リンパ浮腫の人にお勧めの運動やスポーツがあります。
以下のとおりです。

  • 歩行
  • ウォーキング
  • 水泳
  • 水中歩行
  • サイクリング
  • ヨガ
  • 軽いエアロビクス

お勧めの運動やスポーツは、どうやら適度に筋肉ポンプを動かす有酸素運動のようですね。

これらは、リンパ浮腫の治療を受けているひと。
医療用弾性ストッキングやスリーブを日常的につけているひと。
セルフケアができている人。

上記の人向け、だと思います。

ただ、治療やケアをしていても、運動をするときは注意が必要ですので、次にみていきましょう。

運動やスポーツで注意すること

例えば、水泳や水中歩行をするときは、素足や素手になります。
リンパ浮腫のところに傷があったり、リンパ液が皮膚からでている、というときはできません。

運動やスポーツをするときに、気をつけることを調べましたので、あげてみます。

  • 医療用弾性ストッキング・スリーブを正しくつけて運動する
  • リンパ浮腫の脚や腕が疲れるまで続けない
  • 運動をやりすぎるとリンパ浮腫が悪化することがある
  • ウォーミングアップ・ウォーミングダウンをする
  • 重いものを持ちあげる運動はよくない
  • リンパ浮腫の腕や脚の反復運動はよくない
  • 激しい運動は避ける
  • 急激に脚や腕を振りまわす運動はよくない
  • ホットヨガは浮腫が悪化することがある
  • 運動中ケガをしないようにする

注意することがたくさんありますが、ポイントをおさえれば、難しいことはなさそうです。

大切なのは、自分が疲れないよう、気分よく運動することですね。

リンパ浮腫の人が実際にやっている運動

リンパ浮腫の人ができる運動やスポーツはなにか、と調べてわかったこと。

ヨガ・ウォーキング・サイクリングなど、あたりさわりのない運動やスポーツが多いこと。

あとは、やってはいけないことや気をつけることがたくさんでてきます。
ちょっとガッカリします。

では、リンパ浮腫の人は実際にどんな運動やスポーツをしているのでしょうか。

リンパ浮腫の友人を思い浮かべて、あげてみます。
すべて脚のリンパ浮腫の人です。

ヨガ
コリオスパイラル エクササイズ
フラ
スキューバダイビング
シュノーケリング
ゴルフ
海水浴
ボディボード
バイクツーリング
カーブス

上記のうち、ゴルフは腕のリンパ浮腫の人は、やらない方がいいスポーツですね。

リンパ浮腫になってから始めた、というものもあります。

リンパ浮腫になる前からやっていた、というものもあります。

リンパ浮腫になってあきらめていたけれど、保存的治療と外科治療がうまくいってまた再開した、という運動もあります。

なかには、日焼けやケガに、気をつけなくてはいけないスポーツもありますが。
やっている人は、慎重に考えて、挑戦しています。

ヨガは、みんなで楽しくやっています。

リンパ浮腫の人たちでサークルを作って、一緒にやっているのです。
ヨガの先生もリンパ浮腫です。

ヨガレッスンが終わったあとは、脚が軽くなります。

リンパ浮腫の改善に効果がある、とリンパ浮腫専門医が言っていますので、ヨガはお勧め一番の運動です。

でも、自分がつらかったり、リンパの流れにさからうポーズには、気をつけましょう。

あんがい、みなさん深刻に考えず、好きな運動やスポーツを楽しんでいますよ。

おわりに

リンパ浮腫だからといって、絶対にやってはいけない運動やスポーツはない、と考えています。

もちろん、注意が必要ですし、お相撲やラグビーなどはお勧めできないかも、ですが。

*お相撲・ラグビーなど、素足や素手で土に触れながらするスポーツは、リンパ浮腫の代表的な炎症・蜂窩織炎(ほうかしきえん)になりやすいそうです

私は、リンパ浮腫が発症するまでフラレッスンに通っていました。
運動オンチでなにをやっても続かないけれど、フラは続いていました。

医療用弾性ストッキングを履くようになったら、素足のフラには見苦しい。
脚がみんなに合わせて動かせず、発表会で迷惑になる。

で、やめてしまいました。

でも、リンパ浮腫になってから知り合った友人が、あきらめていたスポーツを再開しました。
嬉しそうな顔を見ていたら、またフラに挑戦しようかな、と思います。

リンパ浮腫の人だけで、フラができたら最高です。
いつかやってみたいです。

リンパ浮腫だから、と、ふだんの運動やスポーツをあきらめるのはもったいないです。

運動を始めたい、また再開してみたい、という人のご参考になれば、嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。