【リンパ浮腫 何科を受診する?】「科」ではなく専門医を探そう

リンパ浮腫 病院

こんにちは。

リンパ浮腫、いろいろな治療にトライして、今はうまく脚の浮腫とつきあっています。

ある日突然、脚が熱っぽくなり、どんどん腫れてきたときは「忘れた頃に、まさかのリンパ浮腫!?」と、かなりショックでした。

嘆いていてもしかたないので、とにかく早く病院に行ってリンパ浮腫かどうか確認しなくては、と、検索開始。

情報あるのかな、と、あせって検索しましたが、リンパ浮腫を診る病院の広告や情報は意外にもたくさんあるのです。

どこの病院の何科に行けばいいのか、どの医師なら一番自分に合っているのか、さっぱりわかりませんでした。

さんざん悩んで選んだ病院に疑問を感じたり、新しい治療にトライしたり紆余曲折ありましたが、今の病院にも医師にも満足しています。

経験したから言えること。

「科」から探すのではなく、リンパ浮腫治療の専門医がいる病院を探すことをお勧めします。

とはいうものの、インターネット検索だけで自分に合う医師を探すのはとても難しいです。

きょうは、初めてリンパ浮腫の病院を探したときに私も悩んだ「リンパ浮腫は何科なのか」について、お話しします。

脚や腕に違和感があって心配だから診断してほしい、でもリンパ浮腫って何科なの?と迷っていらっしゃる方のご参考までに。

*経験をもとにしていますので、主に脚のリンパ浮腫についてお話ししています

「リンパ浮腫なら◯◯科に行けばいい」はない

リンパ浮腫の治療法はひとつではありません。

大きく分けて、2つの治療法があります。

  • 保存的治療
  • 外科手術

リンパ浮腫の進行状態に応じて、医師と相談しながら治療法を選択します。

さらに、保存的治療・外科的治療のそれぞれに、いくつかの治療法があります。

説明します。

保存的治療にはなにがあるの?

  • スキンケア→リンパ浮腫の患部の肌をセルフケアする(自分で行う)
  • 医療徒手リンパドレナージ→美容マッサージとは違う特殊な資格を持つセラピストが行う
  • 圧迫療法→基本的にはセルフケアだが、はじめは専門者から指導してもらう
  • スキンケアと圧迫療法は、主に自分で行うセルフケアになります。

    ここでは医療者の関わる医療徒手リンパドレナージについてお話しします。

    医療徒手リンパドレナージ

    リンパドレナージは、リンパ節にリンパ液を流し、リンパ浮腫の症状を改善する特殊なマッサージです。

    ドレナージを行う人を、リンパドレナージセラピストまたは、単にセラピストということが多いです。

    このセラピストの資格は、リンパに関係する学会などが認定しています。

    主に国家資格である、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の資格を持つ人を対象にしています。

    認定する協会や学会の、リンパドレナージ講習などを終了すると取得できます。

    極端にいうと、保存治療だけなら、医療徒手ドレナージセラピストの資格があれば眼科の医師でも、歯科医師でも治療できます。

    また、病院やクリニックではない◯◯治療院でもナントカ整体院でも、医療徒手リンパドレナージの資格があれば、治療できるわけです。

    ここですでに、リンパ浮腫は何科なの? と聞かれても、すぐには答えられません。

    さらに。

    外科手術には種類があるの?

     
    外科手術にも、いくつかの手術方法があります。

  • リンパ管静脈吻合術(LVA)
  • リンパ節移植術
  • 脂肪吸引手術
  • リンパ管静脈吻合術(今後はLVAと書きます)とリンパ節移植術は、医療用顕微鏡を使ったマイクロサージェリーという、とてつもなく細かい手術です。

    ほぼ、形成外科の医師が行っているのではないでしょうか。

    また、リンパ浮腫で腫れた部分を、脂肪吸引手術で吸引する治療法があります。

    私は、最初のリンパ浮腫の外科治療では、美容外科のクリニックで形成外科の医師が手術をしました。

    手術ですから、基本的に外科のお仕事と思うのですが、単なる外科でリンパ浮腫を診てくれるところは、ほとんど聞きません。

    脚のリンパ浮腫は婦人科のがん治療が原因で発症するのですから、外科手術もできる婦人科で診てくれるような気がしますが、これも聞いたことがありません。

    結局、「リンパ浮腫なら◯◯科」という決定打はない、ということになりますね。

    そのため、科ではなく、リンパ浮腫専門医のいる病院を探して選んだほうが早いし、専門医の診断なら納得できることが多いのではないか、と考えます。

    ここからは私の経験のお話ですから、必要なければ飛ばしてください。

    リンパ浮腫外来だけど乳腺科で脚のリンパ浮腫を受診中です

    現在私が通院しているのは、千葉県安房鴨川の亀田クリニックです。

    LVAを受けて、医療徒手リンパドレナージも受けています。

    医療用弾性ストッキングの申請もしています。

    ひとつの病院でこれら全てができるので、便利です。

    亀田クリニックのサイトでは、リンパ浮腫外来と書いてありますが、実際に通院すると乳腺科のなかに診察室があります。

    乳腺科ですが、脚のリンパ浮腫も治療してくださいます。

    もし「脚のリンパ浮腫治療は何科かしら?」と、そればかり探していたら、亀田病院の乳腺科にはたどりつけませんでした。

    担当医は林明辰医師です。

    とても熱心で丁寧な説明をしてくださり、確かな技術を持っていらっしゃるな、と私は信頼しています。

    ちなみに、亀田クリニックにたどりつくまでに通院した病院は。

    保存的治療を受けた病院 2ヶ所
    外科的治療を受けた病院 3ヶ所
    検査とセカンドオピニオン 1ヶ所
    その他 1ヶ所

    こうしてみると、典型的なドクターショッピング(転々と病院を変えること)をしているイヤな患者に思えるほどですね。実際は違いますけれど。

    子宮がん治療では、ドクターショッピングするなどもってのほか、という主義でほぼ20年間主治医についていきました。

    治療に疑問を持ったこともありますが、話し合いを重ねてついていき、治療を終えました。

    では、リンパ浮腫では、なぜこんなにあちらこちらに行ったのか‥これは私の感想ですが、治療方法が完璧に確立されていないこと、保存的治療と外科的治療を一つの病院内で受けられる病院やクリニックがほぼない、から。

    そして、これ大事ですが、治療や医師の説明に納得できるまで、あきらめたくなかったから、です。

    終わりに

    リンパ浮腫は早期発見・早期治療が原則です。

    現在乳がんや子宮がんで治療を受けている方や、治療は終了したけれど経過をみている、という方は、まず主治医に相談してみるのが安心です。

    リンパ浮腫について話しても主治医の反応が今ひとつだったり、すでに治療を終了して通院もしていない、主治医もいない、という方は自分でリンパ浮腫の専門医を探してみるのもひとつの手段です。

    ご自身に合いそうな専門医と病院を探して実際に受診して、医師との相性や治療法をきちんと説明してもらい、納得することが大事です。

    場合によっては、セカンドオピニオンをとることをお勧めします。

    口コミやリンパ浮腫体験ブログ(このブログもそのひとつですが)のように、経験からの情報もありますが、うのみにしないでご自身が納得するまでよい医師と病院を探していただけたら、嬉しいです。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。