【リンパ浮腫 予防】ストレスなく予防 きょうから始めてみよう

リンパ浮腫 予防

こんにちは。
ソトボウと申します。

リンパ浮腫歴、5年以上です。
いろいろ治療して、今はリンパ浮腫とうまくつきあっています。

うまくつきあっている、とはいえ。

リンパ浮腫、もちろんなりたくなかったです。
日常生活のなかでもう少し気をつければよかった、と、たまに後悔。

きょうは、リンパ浮腫の予防についてお話しします。
なぜリンパ浮腫発症したのか、という経験も書きました。

リンパ浮腫になるかもしれないリスクをもつ人や、そのご家族に。
少しでも不安をなくしてもらえたら、嬉しいです。

*経験をまじえて書いていますので脚のリンパ浮腫についてのお話です
*個人の経験と感想が主ですのでご参考までにお読みください

リンパ浮腫予防は日常生活のなかで続けましょう

リンパ浮腫にならないためには、日々簡単に続けられる予防をしましょう。

予防は3つのポイントを覚えて気楽に

子宮がんでリンパ節をとる手術や放射線を受けた人は、リンパ浮腫のリスクがあり、とても不安だと思います。
リンパ浮腫の予防について調べる人も、多いでしょう。

医療情報などを調べてみると、日常生活でやってはいけないことや気をつけることが、たくさんあげられています。

両脚の太さを計測して記録する、とか、お風呂でむくみがないかくわしくチェックする、など、ちょっとメンドウなことから、ざぶとんなどを敷き脚を少しあげて寝る、というような簡単なことまで、いろいろあります。

項目を見ているだけで、これ全部気をつけるの〜? と、ため息がでそうです。

リンパ浮腫の予防について、細かい注意点をチェックすることは大切です。
でも、まずは次の3つのポイントを覚えておくだけでも、気が楽です。

    ①リンパの流れを悪くしない
    ②スキンケア
    ③体重増加に注意

スキンケアと体重増加は、がんになる前から日常生活でお手入れしたり、気にしたりしてきたと思います。

だから、実行できるかどうかはともかく、難しいことはないですね。

リンパ液の流れを悪くしない、というのは、医学的なことが関係して難しそうな感じがします。

でも、医学的なことを知らなくても、日常での動作や運動など、ちょっとしたことに気をつければいいのです。

上記3つのポイントを、順に見ていきましょう。

リンパの流れを悪くしない

リンパ浮腫は、原因不明のものもありますが、多くはがんの治療などが原因です。
リンパ節をとる手術などでリンパの流れが悪くなり、余分な水分などが腕や脚などにたまってしまい、腫れる病気です。

乳がんなら腕、子宮がんなら脚にリンパ浮腫が発症しやすくなります。

ここからは、リンパの流れについてごく簡単に説明します。
知っておくと、予防もやりやすくなります。

「リンパ液」と「リンパ」は、同じ意味です。

そして、リンパは血液と違って、ゆっくりと流れていきます。

筋肉に刺激を与えると筋肉がポンプの役目をして、リンパの流れがよくなります。
逆にじっとしていると筋肉が動かないのでポンプがきかず、リンパの流れが悪くなります。

リンパの流れを悪くしないようにすれば、発症のリスクが低くなるはずです。

リンパの流れを悪くしないために(脚のリンパ浮腫予防)

  • 正座はできるかぎりしないこと
  • 長時間同じ姿勢で立ち続けない・座り続けない
  • 仕方なく立ち続けるときはときどきつま先立ち
  • 仕方なく座り続けるときは脚をあげて置けるように工夫
  • 激しい運動やスポーツは控える
  • 体をしめつける服や下着は着ないようにする
  • きつい靴やヒールの高すぎる靴は履かないようにする
  • 長時間乗り物に乗るときは、休憩をとる
  • 飛行機に長時間乗るときは、ときどき通路を歩き脚を動かす
  • 何をしていても疲れたらとにかく休む
  • 疲れたときは、できれば横になって休む
  • ストレスをためない

やっぱりたくさん項目があるじゃない、と思われそうですが。

実行がものすごく難しい、ということはないので、なんとなくでも頭のかたすみに入れておくことを、お勧めします。

そして、思い出したら、予防のために実行! です。

リンパの流れをよくするために(脚のリンパ浮腫予防)

「リンパの流れを悪くしない」というのは、リンパ管が今の状態から悪くならないように、維持することです。

一歩進めてリンパの流れをよくしてあげれば、さらにいいですね。
日常生活で簡単にできることです。

  • リンパの流れをよくする運動を日常的に→散歩や軽いヨガ、ストレッチなど
  • 枕やざぶとんなどで足元の高さを調節し脚をあげて眠る→10cmから15cmくらいあげればよい

他にもリンパの流れをよくすることはありますが、日常で簡単にできるお勧めは、上記の2つ。

スキンケア

スキンケアは、リンパ浮腫の治療のひとつでもあります。

リンパ液がたまると、その場所に炎症が起きやすくなります。

ふだんなら入っても平気な細菌が、リンパ液がたまっていると炎症の原因になったりします。
炎症がきっかけで腫れがひどくなることもあります。

汚れや細菌などは、皮膚が乾燥したりして、バリアがないところから入ってきやすいです。

まず、皮膚の感想を防ぐことが、リンパ浮腫のリスクを持つ人にとっても大事な予防になりますね。

日常のスキンケア

特にリンパ浮腫のリスクがあるところの皮膚を乾燥させないようにします。
お風呂に入ったあとや濡れてしまったときは、よく乾かしてから、すぐに自分の肌に合った保湿剤をよくのばして塗ります。

リンパ浮腫のリスクをもつ前から習慣になっている人には、簡単ですね。
習慣になっていない人は、習慣にしてしまうと楽です。

次は、皮膚への注意点です。
炎症や細菌から皮膚を守る注意、と覚えていてもいいと思います。

難しいことはありません。
その場に応じて注意しましょう。

皮膚を守る注意点

  • 虫に刺されないように脚をガードする
  • 日焼けをしすぎない
  • 水虫・巻き爪は皮膚科や専門医で治しておく
  • 入浴するとき体はボディタオルなどでゴシゴシこすらない
  • プールや温泉・浴場ではぬれて汚れている床を素足で歩かないようにする

スキンケアについては、こちらの記事で詳しく説明しています。予防にも役立ちます。

»【リンパ浮腫 スキンケア】意外に大事

体重増加に注意

リンパ浮腫を発症してから太ってしまうと、リンパ浮腫専門医からほぼ注意されます。

脚は体重を支えますから、体重が増えすぎると、リンパ浮腫にはかなり負担になります。

余計な脂肪はないにこしたことはありません。
同じようにリンパ浮腫の予防でも、体重増加に注意することが、とても大事です。

といっても、体重を減らすのは大変だしつらいし、と思いますか?

体重が気になる人は、食事や運動、ストレス解消、少しの工夫をしてみてください。

私は。

体重を減らすことが予防になるなら、いくらでもがんばったのに!

と、リンパ浮腫になる前の自分に言いたいです。
それほどリンパ浮腫はメンドウな病気で、当たり前ですが、発症しない方がいいです。

何がきっかけでリンパ浮腫になったのか

私がリンパ浮腫発症したきっかけを、お話しします。参考にしてください。

お話に入る前に、子宮がん治療をした人のうち、どれくらいの人がリンパ浮腫になるのか、をみてみましょう。

子宮がん(婦人科系疾患)の治療をした人が全員、リンパ浮腫になるわけではありません。

乳がん手術時にリンパ節郭清をされた方のうち約10~20%に、また婦人科系疾患によるがん手術時にリンパ節郭清をされた方のうち約30~35%に、浮腫が発症するという報告があります。

引用:亀田総合病院 医療ポータルサイト

発症の有無は、それぞれの人が生まれつき持っている、リンパ管やリンパ系の丈夫さが大きく関係している、と思います。

また、リンパ浮腫のリスクをもってからの環境も関係あるはず。

仕事をしている・していない、仕事内容のハードさ(長時間の立ち仕事・ユニホームがきつい など)、家事の大変さ(育児・介護・家族の無理解 など)、個人個人でぜんぜん違います。

子宮がんの治療直後にリンパ浮腫になる人がいれば、私のように20年以上たってからなる人もいます。

私が子宮がんの治療をしたときはかなり前で、がん告知さえありませんでした。
もちろん、主治医からリンパ浮腫の「リ」の字も聞いたことがありません。

当然リンパ浮腫のリスク要因も知らないし、予防などしませんでした。

治療終了後数年してから、書籍を読んで初めてリンパ浮腫を知り、真っ青になりました。

一時はリンパ浮腫になるのが怖くてすごく不安でしたが、10年もたつと喉元すぎれば式に忘れてしまい、子育てに介護、仕事を3つかけもちしたときもあるし、とにかく忙しくしていました。

が、なぜか「正座だけはしてはいけない」とすり込まれていて、正座は決してしませんでした。

ところがあるとき、長いあいだ正座をしてしまいました。3時間以上。
てきめんでした。数日してすぐに脚が赤く腫れて、リンパ浮腫が発症しました。

治療後もっと予防に気持ちを向けてあのとき正座をしなければ、リンパ浮腫にならなかったかもしれないな、と何度も考えました。

この経験から、脚のリンパ浮腫のリスクをもつ人にいいたいです。
正座はしないでください。

正座をしなくてはならないときは、最初から「正座はできません」と説明して、正座をしない工夫をしてください。

私と同じ思いをしないように、気をつけてくださいね。

ちなみに私がリンパ浮腫を知った書籍をご紹介しておきます。
2004年改訂版ですから、情報は古いかもしれません。

「リンパ浮腫のことがよくわかる本」は、初版が新しいので情報も新しいと思います。
弾性ストッキングショップ リンパレッツ の店長さんもこの本をお勧めです。

おわりに

がん治療からまもない人も、そうでない人も、治療や再発の不安がありながら毎日をすごしていると思います。

そのうえで、リンパ浮腫の予防をしましょう、と言われても、なかなか難しいかもしれません。

肌にあとが残るような、きついゴムやしめつけのある下着や靴下、靴や服は避けて、リンパの流れるような服を工夫して着ます。

そして、なるべく長時間立ったままではなく、適度に動いて家事や仕事をして、たまには散歩をしたり、スポーツしたり。

おいしく食事をしながらも、太らないように気をつけます。

こんな感じで、楽に簡単にリンパ浮腫予防ができるといいですね。

でも、ご紹介したリンパ浮腫予防をまじめにやったからといって、リンパ浮腫を発症しない、ということではありません。
予防をぜんぜんしなくても、リンパ浮腫にならない人は、ならない。

悲しいことに、誰がリンパ浮腫になるのかは、誰にもわかりません。

リンパ浮腫予防を気にしすぎて、あれもこれもできないの?! と悲しんだり、必要以上に自分で禁止事項を増やしてしまって恐れすぎるのが、一番ストレスフルで予防につながらないし、つまらないと思っています。

私はリンパ浮腫になってしまった今でも、海で泳いだり、ちょっと太ってしまいそうなおいしいご飯を食べるし、お酒も飲んでいます。考えながら、適度にやっています。

リンパ浮腫になっても、楽しく暮らしています。

でもでも、リンパ浮腫ではない人・ならない人は、本当にラッキー!

予防のお役に立てれば、嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。