【リンパ浮腫だと旅行には行けない?】行ってみました 大丈夫でした

リンパ浮腫と日常生活 旅行

こんにちは。

右脚リンパ浮腫歴5年以上です。
外科治療・保存的治療を受けて、リンパ浮腫とうまくつきあっています。

リンパ浮腫になると、日常生活での注意点がたくさんあります。
旅行もそのひとつです。

リンパ浮腫を発症してすぐの頃、旅行の予定がありました。

旅行することがリンパ浮腫を悪化させるのでは、と思い込んでしまいました。
そして、ものすごく不安になり、旅行は中止。

結果として、中止しなくてもよかったのです。
残念です。

その後いろいろ治療し、セルフケアをし、海外旅行も行っています。

今回は、リンパ浮腫でも旅行に行けるというお話です。

経験したことをまじえての、ご紹介です。

*経験上、主に脚のリンパ浮腫についてのお話になります

旅行に行くのはOK ただし注意ポイントをおさえて行こう

まず、リンパ浮腫の人は旅行に行ってもいいのか、と調べてみました。

旅行に行ってはダメ、という禁止意見は、見当たりませんでした。

リンパ浮腫の悪化の要因にはいろいろありますが。

結婚式や海外旅行など、楽しいことは意外と悪い要因にはなりません。

リンパ浮腫専門医・廣田彰男医師(広田内科クリニック)は言っています。
引用:朝日新聞DIGITAL・apital 医療・健康・介護
*お読みになるときはお手数ですが検索してください

私は、旅行は趣味ではなく、誘われて行くことが多いです。
リンパ浮腫になってから、国内は何度も行きました。海外は2回です。

リンパ浮腫になる前から旅行が大好き、趣味は旅行、という人はたくさんいるでしょう。
リンパ浮腫になったあと「もう旅行はいけないの?」と、悲しい気持ちになった人がいるのではないでしょうか。

大丈夫です。

自分の体調やリンパ浮腫の状態と相談しながら、ぜひ旅行に行ってみましょう。

では、旅行するときの注意点を、3つあげます。

  • 旅行中に長時間おなじ姿勢をとらない
  • 飛行機での長時間移動は注意が必要
  • 無理のないスケジュールをたてる

大きくこの3つさえ覚えておけば、リンパ浮腫があっての旅行も、こわくなくなります。

順番に見ていきましょう。

旅行中に長時間おなじ姿勢をとらない

リンパ浮腫には、リンパの流れをよくしてあげることが必要ですね。

リンパの流れをよくするには、リンパ管の動きをうながすことが、大切です。

リンパ管の動きを活発にさせるのは、適度な運動や皮膚をなでるようなマッサージです。

長いあいだじっとして体を動かさないことは、リンパ浮腫によくありません。

列車や飛行機や車などで、長時間じっと座ったままのときがあったら。
時間を決めて、体を動かしたり、肌をさするようにマッサージしてみましょう。

列車や飛行機なら、席を立って通路を歩く。
車なら、パーキングエリアに寄って歩いてみる。

立ったり歩いたりができないときは、足首から先をパタパタ上下させてみましょう。

動かせる範囲で膝をのばしたり曲げたりも、いいですね。。

とにかく関節やリンパ浮腫の部分を、動かしてみるといいかもしれません。

旅行先で長時間立っているような状況を作らないようにしましょう。

テーマパークや外食などで、行列に並んでじっと立って待つことは、お勧めできません。

重いバッグを腕にかけてずっと立っている、などは、腕のリンパ浮腫・脚のリンパ浮腫両方によくないです。

どうしても並ばないといけないときは、一緒に旅行している人と交代で並んでみる。
座れるスーツケースを利用するなど、工夫できることはいろいろあると思います。

飛行機での長時間移動は注意が必要

リンパ浮腫の人の旅行で、一番のネックは飛行機かもしれません。

ふだん身につけている弾性ストッキング・スリーブはつけて搭乗

飛行機に乗っているあいだ、リンパ浮腫によくないのが「気圧の変化」です。
この気圧がくせものです。

飛行機が離陸して高くまであがると、開封前のポテトチップスの袋が風船のようにふくらんでしまうことがあります。

飛行機の高度が上がると、気圧が低くなって、外からのおさえがきかなくなるからですね。

人間の体も同じです。
空気の圧力が減って、体も多少ふくらみます。

リンパ浮腫のところは、特に腫れやすくなっています。

ですから、飛行機で旅行するときは、いつも身につけている弾性ストッキングや弾性スリーブを必ずつけて、乗りましょう。

以前、気圧からくる腫れを必要以上におさえようと、きつく包帯を巻いたり、いつもよりさらに圧力をかけたことがあります。
飛行中にリンパ浮腫のところが痛くなってしまいました。

反省して、今は包帯を巻いて飛行機に乗っても、すぐにはずせるようにしています。

さらに、私は調子の悪いときは飛行機の高度が上がると、リンパ浮腫のところがジワジワ腫れてくるのがよくわかります。

はじめはどうしようかとあせりましたが、飛行機が到着して歩きだしたら、さーっと腫れがひいてくのがわかりました。

リンパ浮腫だからといって、あまり飛行機に乗ることを恐れなくてもいいんだ、とホッとしました。

もちろん、リンパ浮腫の症状や感じ方の個人差がありますので、注意は必要です。

飛行中は水分をとろう でもアルコールはだめ

飛行機に乗ると、トイレに行くのがめんどうになりませんか?

トイレに行きたくないから水分をとらない、というのは、よくないですね。

アルコール以外の飲み物を飲んでトイレに行って、体内の水分の循環をよくしましょう。

トイレまで通路を、腕や脚を意識して動かしながら行けば、リンパの流れもよくなります。

ちなみに、乳がん治療後飛行機に乗ることで腕のリンパ浮腫が発症するか、については以下のような論文があるようです。
ご参考までに。

Massachusetts General Hospital において2013年~2016年に乳がんの診断で両側の手術を受けた327例の654上肢を対象に、採血・注射・血圧測定・外傷・飛行機旅行とリンパ浮腫の影響を前向きに検討した。

  • 飛行機搭乗時間1-12時間 :リンパ浮腫との相関なし
  • 飛行機搭乗時間13時間:リンパ浮腫との相関なし
  • 引用:ベルーガクリニック(乳腺外科専門病院)
    *詳しい内容をご覧になるときはお手数ですがベルーガクリニックを検索してください

    無理のないスケジュールをたてる

    旅行に行くとなると、あれも見たい、これも買いたい、と、なりますね。
    海外旅行だと、もう2度と来ないかも、と、ついスケジュールを詰め込みすぎることも。

    無理のないスケジュールで、リンパ浮腫が悪化しないように。

    チェックしてみましょう。

  • 日程に余裕をもって計画をたてる。
  • 車での旅行なら、時間を決めてパーキングエリアなどに寄って休む。
  • 美術館や史跡の見学はつい無理をしがちなので、座るところがあればすぐに休む。
  • ショッピングに夢中になりすぎて、トイレに行ったり休むのを忘れないよう。
  • 寒暖差が激しすぎる場所に行くのは、できれば控える。
  • リンパ浮腫と相談して、決して無理なスケジュールをたてないことが大切です。

    スケジュールに無理があっても、一緒に行く人に遠慮して休めない、ということをよく聞きます。

    できれば旅行前にリンパ浮腫のことを、一緒に行く人に理解してもらえるといいですね。

    その方が、ストレスなく楽しくすごせると思います。

    私は、リンパ浮腫になってから初めての海外旅行は、脚のリンパ浮腫の友人3人と行きました。
    遠慮なく休めたし、お互いをさりげなく気づかいながら楽しめ、家族と行くより気を使わない最高の旅でした。

    おさらいです。

    • 旅行中に長時間おなじ姿勢をとらない
    • 長時間の飛行機移動は注意が必要
    • 無理のないスケジュールをたてる

    この3つをまず、気をつけましょう。

    できればこの3つも忘れずに 

    他に旅行中の注意点でご紹介しておきたいのが、こちらです。

  • 旅行先で虫に刺されないようにする
  • 抗生剤を持参する
  • 心配なことは旅行前にリンパ浮腫専門医に相談する
  • 旅行先で外出するときは、虫よけのためにも必ず弾性ストッキング・スリーブをつけて

    リンパ浮腫に炎症が起きたり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の気配がでたときは、抗生剤があると安心

    不安を持ったまま旅行に行くのは楽しくないし、かえってストレスに

    不安をなくすためにも、必要なら旅行前に専門医に相談

     
    リンパ浮腫になって初めて飛行機に乗ったのは、沖縄まででした。

    乗るまでは、心配で心配で。

    乗ってしまったら、なんだ大丈夫なんだ、とあっけなく思いました。

    旅行が大好きなのに、あれもこれも、と細かく心配して悩んでいては、始まりません。
    かえって、そのことがストレスになりそうな気がします。

    いろいろと調べて大丈夫と納得したら、リンパ浮腫になって最初の旅にGO!です。

    おわりに

    リンパ浮腫後初めての海外ハワイには、ハワイアンエアーのエコノミーで行きました。

    脚をぶらさげるグッズや、ふくらませるクッションなどを持参しましたが、けっこう辛かったです。

    ハワイアンエアーのエコノミー座席の前後が狭すぎて、脚が思ったより腫れました。

    でも、帰国後すぐにバンデージに集中して、セルフケアをがんばりました。

    脚は、すぐによい状態に戻りました。

    ハワイアンエアーのエコノミーと比べたら、JALやANAのエコノミーの方が、席が楽かもしれません。

    その後は、マレーシアに行きました。

    高齢の親戚も一緒だったので、私もフルフラットの座席をとりました。
    エアーアジアで思ったより安かったし、とても快適でした。

    フルフラットの座席は、リンパ浮腫の人が海外旅行するときの救世主、とつくづく感じました。

    値段さえもっと安ければ、いいのですが。

    とにかく、どちらの海外旅行も旅行中はハラハラしました。

    でも、帰国後のセルフケアで、結果的にはリンパ浮腫にはなんの影響もなし、でした。

    本当は、船旅でのんびり行くのが、リンパ浮腫の人にはいいのでしょうね。

    宝くじが当たったら、船旅もいいかな。

    今、リンパ浮腫の友人たちとインドのタージ・マハルに行く計画中です。
    ほんとうに行けたら、脚の様子を報告します。

    リンパ浮腫の人もそうでない人も、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

    不安のない、楽しい旅行に行ってきてください。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。